NEW ANALYSIS 正説ホワイトニング

①	目と歯 - 審美の世界の基本とは

審美の世界には美の基準やテクニックがあります。 にもかかわらず、歯のホワイトニングという文句なく審美治療であるものが、その基準を示すことなく永年治療が続けられていたことが私には意外でした。   基準が示されないと、おかしな歯科医師も出てきます。 私が講演したある会場で、「私は先生(私のこと)のように歯を白くしたことはなくて、いつも2,3シェード(SGU)上げて終了にして患者さんに満足してもらっている。先生のは白すぎる!」と言われたことがあります。確かに審美眼というものを定義するのは難しいし、個人的な趣味や価値観まで排除することはどうか?と思います(中国じゃないんだから・・・)。しかし、ダヴィンチやゴッホの絵を名画ではなく、ただの模様に過ぎないという評価は成り立たないと思いますし、画家に「貴方の絵は上手すぎる」という発言も陳腐です。 どこまで歯を白くすればゴールなのか、という審美眼を持たない歯科医師はそういう経験がなく、考えたこともなかったのであろうと思います。私たち山本歯科医院&横浜ホワイトニング・インプラントセンターのスタッフは常に患者様を通してホワイトニング体験に慣れているので、「もう少しやりましょう」とか「すっかり白くなりましたね。これくらいで次の治療に移りましょうか」という判断ができているのです。 このような視覚的な判断をもっと客観的な判断ができるように、独自の基準を作りました。(下図)

この根拠となったのは、顔にある白い色の部分です。つまり、顔の中で目(白目)と歯の2つが顔の中で白い色をもっています。そして、私たちの視線はこの顔の中の白に惹かれていくのです。 偶然にも、私と同じような評価をしている先生がいました。繰り返し出てきますが、ホームホワイトニングの生みの親とされるV・ヘイウッド先生です。

  • 歯の白さが目(白目の部分:Sclera)の明るさ(明度)を超えると、非常に顔のバランスが良くなって綺麗に見えるのです。ただしこれは、人間の感性という部分の評価ですから科学的な要素はありません。

また、客観的評価に対してはSGU10アップ程度を目安にしています。

 図のような色見本のように明度(明るさの順番)に従って、歯の色を並べた色のものさしのようなものです。ここで、SGU(色のタブの変化量)が10ランク程度上がると誰が見ても「明るくなった」と思うようになります。実際に、ホワイトニングして綺麗になった患者さんは、上のものさしの左端にあるB1とかA1とかの明るい色に変わってゴールになっています。10ランクアップすると、さすがに以前のイメージとは変わってきます。最近はホワイトニング経験者が増えてきており「あら、貴方ホワイトニングしたでしょう」みたいな会話が一般の方たちの間でも交わされている時代です。

 SGUという目安の厳密には、やはり感性の評価部分ありますが、目標達成という具体性がさきほどの「目と歯」より強まるかもしれません。専門の研究者の中はこのSGUというタブごとの間隔が実測の明度の隔たりを均等に表現していない!という厳しいことをおっしゃる方もいますが、私が臨床の場でSGUで評価をしていてそれほど困った経験は無いので、そこまで論文的な評価を患者様とのやりとりの中に押しつけなくてもいいのではないでしょうか?キットに添付されている「色見本」を毎日見比べながら「アッ、少し明るくなった!」という患者様の素朴な喜びに水を差すような言いまわしは私は好きではありません。  治療のゴールに関しては、詳細はご来院時にご説明いたします。